FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  --/--/--
明晰夢―夢見の技法

明晰夢―夢見の技法/スティーヴン・ラバージ(著)

(※ この記事は【2004/01/04】に、HP上に書かれた書評の再録です)

スティーヴン・ラバージは偉い!

ナニが偉いのかというと、明晰夢という極めて個人的な体験を、“科学的”に証明しようとしたことだ。

明晰夢の研究者は古今東西にたくさん存在したし、研究書や実践書はあまた発行されている。しかし、これまでは“科学的”と呼べる研究データはほとんど存在しなかった。

なぜなら、夢は個人の脳内にのみ存在しうる体験であり、人がどんな夢を見て、夢の中でどんな行動をしているのか、夢見の最中に第三者がそれを知る手段はなく、科学的に証明することは不可能だと思われていたからだ。

だがラバージは、精度の高い最新の電子機器を使い、脳や筋肉に生じる微細な電位を検出、測定、記録することで、それを可能にした!

たとえば、ラバージは次のような実験を行った。夢を見ているのが判ったら、呼吸を速くするか、あるいはこらえるか、いずれかのパターンを5秒間実行し、その初めと終わりに目を動かして合図するというものだ。

実験では、脳波によって夢見の最中であることを確認し、眼電図によって眼球の動きを確認し、筋電図によって呼吸の動きを確認した。

それにより、夢見者の行動を第三者がリアルタイムで確認できるようになっただけでなく、その情報を検証可能な科学的データとして残すことに成功したのだ。

また別の実験では、明晰夢における性行為のオーガズムについても科学的な実験を試みている。以下は本文からの引用である。

私たちはまず初めに女性について実験することにした。明晰夢でのオーガズムは、女性の方が男性よりも頻繁に報告していたからである。

私は女性の夢航行士に自発的に試みてもらえないかと頼んでみた。そして「ミランダ」が最初の成功者となった。

彼女は私たちの研究室で一晩眠って過ごし、その間に私たちは、通常通りの脳波や眼電図や筋電図、また呼吸数、心拍数、膣の筋電図、膣の拍動振幅など、十六チャンネルのポリグラフの生理学的データを記録した。

膣の筋電図と拍動振幅は、快適な膣プローブ(探査用器具のこと。なおプライバシーを守れる状況で挿入した)を睡眠中に装着して測定した。

膣の筋肉の活動をプローブの表面につけた二つの電極によって記録し、また拍動振幅を膣壁の血流の目安として、同じくプローブの表面に取りつけた赤外線光源と光電管探知機を用いて測定した。

プローブから発せられた光は、膣壁の血流量の変化にともなう変動の程度により、反射して光電管に返ってくる。覚醒状態での実験では、女性が性的に刺激されると、膣の拍動振幅が有意に増加することがはっきり示された。

したがって、明晰夢の際の性的活動でも、同様の増加が見られるだろうと予想した。


「プライバシーを守れる状況で挿入した」という記述に、私は金髪美女が赤面しながら挿入する姿を想像してチョッピリ興奮してしまったが、これが“科学”である!

もちろん実験結果はラバージの予想通りとなるわけだが、明晰夢における性行為のオーガズムを科学的に証明しようとすれば、ここまでしなければならないのだ。

「科学は万能でない」というヒネクレた意見を言う人もいるかもしれないが、「楽○い○外○脱」などという一個人の経験や主観に頼った怪しいサイトの情報よりは遥かに万能だ。

実験による正確なデータを残し、それをまた別の科学者や研究者が実験によって検証して行く。その積み重ねが科学の進歩であり、科学の大原則である。

ラバージの研究結果が、別の科学者や研究者によって検証、証明されたのかどうかは不明だが、ラバージの科学的な研究姿勢は大いに評価したいと思う。

ちなみに、ラバージは男性のオーガズムについても実験を行っている。

ランディが眠っている間、私たちはミランダの実験でやったのと同様の生理学的測定を行ない、記録した。

もっともそれ以外に、ペニス・ストレイン・ゲージ(直径約一インチの、水銀を満たした柔らかいチューブ環)━━この装置は一般的には性的反応を測定するために用いられる━━を装着した。

眠りにつく直前に、ランディはペニスの根元の回りにストレイン・ゲージを取りつけた。勃起したときにストレイン・ゲージが広がると、ゲージの電気抵抗が高まり、ペニスの膨張がポリグラフでモニターできる。

レム期には通常さまざまな程度の自然の勃起をともなうものではあるが、夢での性的活動中にはこれがいっそう強くなるのではないかと私たちは期待した。

ミランダ嬢のときと違って、「プライバシーを守れる状況で」という記述がないが、はたしてランディ君のプライバシーは守られたのだろうか? 私は金髪美女が優しく装着するのを想像してチョッピリ興奮してしまったが…。

もちろん、このようなエッチ(?)な実験以外にも、明晰夢研究の歴史や、明晰夢を見るための方法、目覚めないためのテクニック、体外離脱者批判など、非常に興味深く面白い情報が満載である。

体脱や明晰夢の実践者なら、明晰夢本の定番として、ぜひ読んでおきたい一冊である。

明晰夢―夢見の技法/スティーヴン・ラバージ(著) amazon




スポンサーサイト
Comment:2 | TrackBack:1   2009/09/23
Secret

TrackBackURL
→http://tanotai.blog37.fc2.com/tb.php/31-a3cb544e
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。