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Astral Project 月の光 【1巻】
         Astral Project 月の光 【1巻】

【あらすじ】

自殺なのか? 謎の死を遂げた姉。そして姉が遺した謎のCD。それを聴いて突如体外離脱してしまう柾彦(まさひこ)。CDには体外離脱を誘発する効力があった。

体外離脱とは何なのか?
姉はどのような手段でCDを手に入れたのか?
姉はCDを聴いて、自らの意思で肉体に戻らなかったのか?

それらの謎を知る最短の手段こそ体外離脱だと考え、CDを使って何度も体脱を重ねる柾彦。そして体脱中に個性ある面々(謎の美少女、賢者風の老人、異形の化物)と出会いながら、謎の核心へと迫ってゆく…。

【感想】

まず最初に目を引くのは、体脱中の空間描写。
タイトルが「月の光」だけあって、月をバックに浮遊する描写はとても美しく幻想的。
立体的で凝ったカメラワークが多く、表現が非常にダイナミックである。
作画の竹谷州史氏は、自分が脳内に描いたイメージを、そのまま絵にするのが凄く上手い人だと感じた。

最初の方、主人公(柾彦)のキャラがちょっと濃ゆくて描線が硬いな…と感じたが、終盤では描き慣れたのか、硬さが取れて良い感じ。謎の少女も私好みでかわゆい。絵は全体的にかなり好きかも。

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タイトルが「月の光」だけあって、劇中に何度も月が登場

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謎の少女と初めて出会うシーン。イメージ豊かな竹谷氏の作画が美しい

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柾彦は謎の少女に惹かれてゆくが…

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現実世界ではコンビニで働く謎の少女
あちらの世界以外では会いたくないようである


ストーリーも、姉の死から始まる謎の連鎖がスピーディーでグイグイ引きこまれた。特に体脱中に謎の少女と出会ってからは、“謎”に“萌え”が加わり、お堅い謎解き路線に艶が出て非常に良い感じ。2巻に向けて「掴みはOK!」というところか。

ただし、不満がないわけではない。

体脱中に物を掴んで物理的に動かせるという設定はどうかと思う。

作中では屋内の造花を屋外に移動する実験をしたり、札幌にある手紙を東京に持ってきたり、という離れワザをやってのけた。

これではテレポテーションなどの超能力と変わらない。せっかく体外離脱という稀有で特殊なテーマを使っているのだから、ありきたりな超能力とはキッチリ差別化した体脱らしい体脱ならではのギミックを使ってほしかった。

そもそも劇中で“壁抜け”をしているのに、物に触ったり動かせたりするのは矛盾した変な話だ。

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部屋の中の造花を掴んで屋外に持ち出す柾彦
しかも造花を掴んだまま“壁抜け”も同時におこなっているようだ
モノ凄い高度なワザだと思うのだが、劇中ではサラッと何気なく描かれている


その点、以前レビューした児童書「体をぬけだし空を飛べ!」は、そのへんの体脱らしいギミックが非常に秀逸だった。“体脱時は物は触れない”という設定が徹底されていたので、それが終盤のスリリングなストーリーに大きく寄与していた。

体をぬけだし空を飛べ! ダン・グリーンバーグ(著) 有栖@管理人レビュー

オトナが読んで面白いか、読み応えはあるか、という点は抜きにして、体脱時のリアリティだけを比べれば、正直、子供向けの児童書が青年向けの漫画に圧勝である。

「月の光」1巻は、作画、ストーリーとも凄く気に入っていただけに、こういう細かい設定ミス(?)が、個人的にはとても残念ではある。

あともう一つ、謎の美少女がパジャマ姿じゃなかったのが非常に残念。やっぱ体脱少女はパジャマじゃなきゃダメだと思うのはオレだけ?
でもこれは2巻で理由が明らかになるので仕方ないのであった…。

幻想的作画度 ★★★★☆
謎の美少女度 ★★★☆☆
体脱能力逸脱度 ★★★★★

Astral Project 月の光 (ビームコミックス) 【全4巻】


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Comment:0 | TrackBack:0   2009/10/27
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